福留　当社は、オーストラリア、シンガポール、イタリアにグループカンパニーを持ち、世界中の五ツ星級ホテルなどに高級リネン用品を提供している中国の『SHANGHAI YONGJI TEXTILE』のグループ会社として2000年、日本に設立した会社です。お陰様で設立以来、予想以上のお客様から好評を戴いており、柴田共々嬉しい悲鳴をあげているんですよ。

渡嘉敷　多くの同業他社が存在する中、御社がそのように特別高い人気を得ている理由はどこにあるとお考えですか。

福留　取り扱っている商品の品質の高さにあると自負しています。代表的な商品であるシーツ、掛カバー、ピロケースには世界最高級の綿花でできたオーロラの如き輝きと優しい肌触りを誇る超長綿を使用。また、バスローブやバスタオル、フェイスタオルやバスマットなどのタオル製品は、パイルが長く引っ掛けても伝線しない、速乾性があり濡れの不快感がないなどの特性があります。そのほか、ホテル側の希望のサイズ・動物でお作りできる優しい表情のぬいぐるみなど、当社では、お客様にも宿泊施設サイドにも納得して頂ける商品を多数ご用意しているんですよ。

柴田　高級感があり吸水性と軽さにも長けているワッフルガウンなども洗濯が楽ということもあり好評です。また、吟味された材料で使いやすさを追求して作られた、ハンガー、ブラシ、家具などのホテル用木製品にも受注が殺到しています。
　こうして当社が提供している製品は、全て自社デザイナーが各ホテルに合ったスタイルにプロデュースし、一流メーカー機を備えた独立専門工場で生産しているもの。従ってお客様には、デザイン、品質共に従来以上に満足して頂けるのではと思っております。

渡嘉敷　それだけの品質のものを製造するには、相当なコストがかかるのではありませんか。

福留　国内の原料や労働力を以てするととても利益など出ないでしょう。当社の事業は、中国出身の柴田が海外…特に母国との架け橋役となり優秀な中国人労働者を確保したり、よいものを安価に仕入れられる流通ルートを開拓するといったあらゆるコスト削減努力をしてくれているからこそ成り立っているんですよ。

渡嘉敷　海外との複雑な取引を円滑に進める柴田さんと国内事情を知り尽くした福留さんの連携が、御社の成長の要因となっているのでしょう。最後に、今後の意気込みなどお聞かせ願えますか。

福留　誰もが安らぎと明日への希望を求める休息──。私たちはこれまで、このリネンサプライ業務を通じてゲストの皆さんにより快適で充実した休息を過ごして頂けるよう努めて参りました。これからも、1人でも多くのゲストの皆さんに最上のひとときを提供できるよう、社内一丸となって尽力する構えです。

渡嘉敷　益々のご活躍を期待しています。